アスベスト
厚生労働省より通達
平成18年8月21日に厚生労働省労働基準局より通達された労働安全衛生法施工例及び石綿障害予防規則の一部改正により、平成18年9月1日からこれら法令に基づく規制の対象となる物の石綿の含有率(重量比)が1%から0.1%に改められます。
今後は、基発第0821002号及び基安化発第0821001号に基づき、JIS A 1481:2006「建材製品中のアスベスト含有率測定法」にて石綿含有率の分析を行う必要があります。
※基発第188号「建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法について」は廃止されました。
※基安化第0622001号「建材中の石綿含有率の分析方法について」は廃止されました。
石綿(アスベスト)とは
石綿(アスベスト)は、蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱物のこと。蛇紋石系(クリソタイル)と角閃石系(クロシドライトなど)に大別される。石綿の繊維一本の細さは、だいたい髪の毛の5000分の1程度の細さである。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ安価であるため、日本では「奇跡の鉱物」などと珍重され、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきた。しかし、空中に飛散した石綿繊維を肺に吸入すると約20年から40年の潜伏期間を経た後に肺がんや中皮腫の病気を引き起こす確率が高いため、2007年現在では「静かな時限爆弾」などと世間から恐れられている。
●厚生労働省からの石綿関係の情報
石綿の種類
石綿の種類には
・クリソタイル(白石綿)
・アモサイト(茶石綿)
・クロシドライト(青石綿)
・アンソフィライト
・トレモライト
・アクチノライト
以上の6種類があり、工業的には3種類が使用されている。
中でも毒性が強いとされているアモサイト・クロシドライトについてはすでに1995年に使用・製造が禁止されている。
クリソタイルについては2004年10月に使用が禁止、2008年までに全面禁止となる予定。
クリソタイル
アモサイト
クロシドライト
分析手順
建材製品中のアスベスト含有率測定方法フロー
空気中の繊維状粒子測定(JIS K 3850-1)

石綿除去時のサンプリング(写真は作業中室内)
建物外部のサンプリング(写真は敷地境界)